テーマで学ぶVMD 「お客を引き付ける売場 体験型売場編

これからのリアルショップの在り方について

 インターネットショッピングは続伸し続けている。経済産業省の報告書によると日本国内BtoC-EC市場規模は17兆9845億円で前年対比8.96%増。今や余暇の過ごし方も多彩となっていて、ショッピングに時間を費やさない人達が増えている結果の表れでもある。わざわざ店に足を運ばなくても簡単に商品を手に入れる事ができる現在、リアルショップそのものの存在価値が問われる形となっている。これから、ネットといかに共存していくかは重大なテーマでもある。これからのショップの役割として考えられるものは①商品ストックのスペースの提供、②商品使用した実感、③五感に訴えた環境などが挙げられよう。

今回は商業新施設を中心にリアルショップならではの体験型売場の最新モデルを紹介していきたい。


●コレド室町テラス(meta mate)

テクノロジーを体感しながら思い出を作る

 360度120個のカメラで全身スキャンしてオリジナル・フィギアが作成できるサービス。その他オーダーメイドやワークショップを通じてパーソナル商品を手にすることができる。

事前予約でサポートを受けながら注染手ぬぐいが作れる体験コーナー。(注染手ぬぐいにじゆら日本橋店)

自転車の動力を使って編み機を動かしてソックスが作れるポップアップイベント。

(工場十貨店)


●渋谷スクランブルスクエア(中川政七商店)

トレンドスタイルは商品ができるまでの工程を可視化して共感

 商品作りの成り立ちやアイディア、構想段階のデザインスケッチ、試作品から商品ができるまでのプロセスをセンターテーブルに展開、手書きタッチのメモやコメントが臨場感を味わえる仕掛けに。

試食時間を事前告知してお楽しみにしてもらう、食品類は味わってもらうことから始める。(中川政七商店)

地域特有のニーズに対応するコンセプトの店、又、アプリを通じて様々なサービスも受けられる。(Nike By SHIBUYA SCRAMBLE)

● 横浜ハンマーヘッド(ありあけハーバースタジオ)

旅の思い出をその場で簡単にオリジナル包装のお土産に

 隣接した専用スタジオで撮った画像を使ったオリジナル包装なら、思い出深いお土産にもなる。インスタ投稿のプレゼントキャンペーンと合わせてショップアピールを促す取組に注目したい。

製造工程を見せることによってLiveキッチンのような感覚になる。(KURUMICCO FACTORY)


今月のヒト言

体験型売場といっても取扱い品種によって色々と意味も違ってくる。目的も物販だけではなく、認知、ファン、口コミと色々と考えられる。しかし、購入前に体験した事によって、買う気を起こせないと意味を見失いかねない。そして体験してもらうことのハードルをいかに下げられるかが、もう一つのポイントとなるはずだ。お客の全てが探究心を持って行動しているわけではない所から、気づいてもらい、関心を引いて、思わず行動につながる。店側の人的なサポートも必要とせずに簡単に出来て、しかも感動させられることが出来れば、大成功となるのだがそう簡単にはいかない。感動を呼び起こすにもいくつかのキーワードが挙げられよう、そしてリアル店舗の未来像を描きながら取り組んでいくことから始めてみたい。


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