テーマで学ぶVMD 「お客を引き付ける売場 」 空間演出編

空間の演出で個性ある生きた売場に

 売場の中から生まれる空間スペース。その中でも天井部分を中心とした上空間の活用術に着目してみた。この上空間スペースは「開放感」と「安心感」が組み合わされ生真面目過ぎないリラックスした気配を作ることができる。また独特なリズムを感じさせることも出来ることから、場所を少し移動するだけでスケール感も大きく切り替えられる。特に空白の吹き抜けスペースは複数の売場をつなぎ、造りによっては自然光と風を呼び込むのに最適なツールにも成り得るだろう。吊り下げるボードのサイズ、色、写真、フォントサイズによって視認力や印象も変わってくる。「コンセプト」なのか「安さ」なのか適した表現方法を選択したい。



●MEGAドンキUNY鈴鹿店

大きなボードとインパクトのある数字

 赤く大きなボードは低価格を印象づける。そして1g当たり1円の数字の「1」も大きく表記。補助照明のペンダントライトも提灯タイプで賑やかな雰囲気で購買気分を盛り上げる。

55円価格の売り出し商品を昔のアニメのタイトルで語呂合わせ。親近感を狙って見せた。

カットサラダの種類を豊富に見せる為に立てて上面部分が見えるようにひな段陳列。バックライトも効いている。

●MUJIcom武蔵美大

売り場中央に吹き抜けで開放感と読ませる

キャンパス内という環境もあって、写真と大きな文字でメッセージを読みやすくした。さらに中央部分にカードを吊り下げて変化を楽しむ、文字列もタテ×ヨコに配置され自由な雰囲気に仕上がった。

レジ後ろの壁面に商品が無造作に敷き詰められ、アーティステックなデザインで店舗環境と調和させた。

円形ワゴンも木製パレットの上に斜めに配置させ、お客の店内回遊ルートに変化を持たせる。

● ニコアンド沖縄サンエー浦添西海岸PARCOcity店

多角度から広くブランドの世界観が伝わる

 テーブルに乗せたマネキンの背後に大きくシーズンイメージのポスターを吊り下げた。空間を使うことによって遠方から多角度にブランドの世界観が視認できるようにした。

注目させたいスペースの上に円形で発光させた照明を使う(海風マーケット沖縄サンエー浦添西海岸PARCOcity店)

同様にパラソルを広げて注目を集める。(WIHTE CLOSET沖縄サンエー浦添西海岸PARCOcity店)


今月のヒト言

 買い物とは「選択」、「判断」、「決断」の連続であってその一連の行為を決定するのが、お客それぞれに持ち合わせた価値観となる。小売り側はその価値観を探っていくことになるのだが、需給ギャップも生まれやすい部分にもなる。お客がその店に期待する価値観と小売がお客に訴えていきたい価値観。そこに買ったあとに感じた成功と失敗による経験知が加わることによって、お客の価値観は変わり続ける。特にファッション関連はそうしたロジックに環境という流行(トレンド)が加えられることから、トレンド訴求も重要視される。しかし、その前段階での価値観の需給ギャップを埋める作業こそが最も重要だと思うのだが、理想の高さだけがひとり歩きしてしまっている売場が少なくないのも現実だ。



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