先週末に横浜トリエンナーレ2017に行ってきたので、ご紹介します。
ヨコハマトリエンナーレとは
3年に一度、横浜で開催されているアートフェスティバルです。
今回は、横浜美術館、横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜市開校記念会館の3会場に38組と1プロジェクトのアートが展示されています。
会場間は少し離れていて歩くことも出来ますが、専用の無料バスも走っているのでそれに乗っても楽ちんです。
何がファッションに効くのか?
普通にアートを見ていても感性が刺激されてファッションの仕事にも活かせますが、特に横浜トリエンナーレで展示されているのはインスタレーション(オブジェや装置を用いて、空間全体を作品とするもの)が多いので、展示会での見せ方やお店の飾り方の参考になります。自分の部屋を飾りたくなってしまう人もいるかもしれません。
世界中からアーティストが集っているので、普通に見るだけでも楽しめますよ。
例えば、横浜美術館の入口で迎えてくれるのはカラフルな2本の柱なのですが、
近くで見るとこんな感じです。救命胴衣がたくさん集まるときれいな柱に見えるんですね。
こちらは中国のアイ・ウェイウェイさんの難民問題を扱った作品で、実際に使用した救命胴衣と救命ボートが使われています。
普段は見せるものではないボートも縦に並べてみると、見え方が変わりますね。
こちらはマーク・フスティニアーニさんの永遠に続くトンネルのように見える作品です。
合わせ鏡のようなものでしょうか? 実はこういう見せ方はLEDとアクリルパネルでつくれたりします。もちろんここまで凝ったものは作れませんが‥。
インドネシアのジョコ・アヴィアントさんの、竹で編んだ巨大なしめ縄。
藁(わら)でつくったしめ縄は何度も見ていますが、素材を変えるとこんなアートになるんですね。
よくあるモチーフを違う素材でつくってみたら、面白いものが出来るかもしれません。
こちらの作品は、入口の前に展示してあるので、チケットを購入しなくても見ることが出来ます。
こちらはマレーシアのアン・サマットさんの作品。伝統的な織物とスプーンやネジなどの日用品を組み合わせて作られた《酋長シリーズ》。
今回のトリエンナーレ一番のお気に入りが、赤レンガ倉庫にあったラグナル・キャルタンソンさんの《ザ・ビジターズ》。
ヘッドフォンから聞こえる音を頼りに、異なる部屋でひとつの曲を奏でようと試みるミュージシャンたちを、9つのスクリーンに投影しているのですが、その雰囲気がとてもいいんです。
60分ある長い作品なのですができたら全部見て欲しいくらい。無理だったら最後の10分くらいだけでもいいので見てほしいです。途中もいいのですが、最後の部分にこの作品の良さが凝縮されていると思います。
こちらが上映スケジュールです。
近年、ファッション業界でもエシカルだったり、エコロジーだったりと服の売り買い以外の社会との関わり方が重要視されてきています。
トリエンナーレで展示されている作品では、多くの社会問題と向き合っていますので、表現手法の参考にもなるかと思います。
なかなか難しいですが、ファッションによって世界の問題がひとつでも解決されたら嬉しいですよね。
ヨコハマトリエンナーレは11月5日(日)まで開催しています。あと3回週末があるので興味があったら行ってみて下さい。
もちろん普通に見ても楽しいですよ!
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最後までお読み頂きありがとうございました。
秋澤でした。
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